髪結ひ辰乃の創作人形

毛植え技法による生え際の美しい人形

私、恋をしています

…。
なんてね、リアルな恋話じゃないです(笑)

私が恋して止まないのは人形。
いや正確には生き人形に。
「活き人形」とも言います。

さらに厳密にいえば、
まるで生きているかの様な、
その出来栄えに、
その技に。

そして、
その生き人形の制作者であった父から技を受け継いだ、
平田郷陽の創作人形に。


まるで本物みたい、生きてるみたい、とかすぐ言ってしまいますが、
それは「細密に写した」ということではないようです。

もしも、仮に、モデルを型にとって複製しただけならば、どこか違和感を感じるでしょ。
昔の何処ぞの蝋人形のように(笑)



でも、郷陽の人形には心が宿っているようです。

横浜人形の家
*2011/11撮影



例えば、
子供の写真を何枚も何百枚も撮ったとしても、
唯一の一枚を選べないのは、
あんな表情こんな仕草、
と日々刻々と変化してゆくことのすべてが「その子」だからでしょうか。


例えば、
すぐれた肖像画や似顔絵は、
印象的な部分とかを、いいとこどりして纏め上げているから、
似てる、あの子だ、まるで生きてるようだと感じるのでしょうか。


似てるとか、生きてるようだっていうのはどういうことなんだろう。



造形的に上手く出来たと思っても、何かが違うような、何かが足りないような、
そんな不安が襲い掛かってくることがたまにある。
別に、生き人形を目指しているわけではないのですけどね。



物凄くデフォルメされた人形にも、息遣いを感じる。

心宿る人形に心惹かれる。



年に一回、会いにゆく。
私が恋して止まない人形たちに。

横浜人形の家
*2011/11撮影



今年も開催されています。12月14日(日)まで。

横浜人形の家「名品展」
〜人間国宝 平田郷陽作品他優品を展示 〜
2014年11月8日(土)〜12月14日(日)

横浜人形の家所蔵作品を中心に一堂に展示する名品展です。
詳しくは、横浜人形の家のHPで
http://www.doll-museum.jp/?p=1345







*許可を得て撮影しています。



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テーマ:創造と表現 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2014/11/15(土) 02:50:00|
  2. 未分類
  3. | コメント:4
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コメント

吉徳で弟陽光の道成寺を…

はじめまして大江と申します。
先週、浅草橋の吉徳本店にうらら展を見に行きました。
その時の吉徳コレクションの中に弟の陽光さんの道成寺が展示してありました。陽光さんは人形作家となった郷陽氏とは異なり、一生市井の人形師としての仕事を全うされた方だそうですが、その作品はまことに見事で人形職人の技を見せられました。また初めて行った吉徳の底力のようなものを感じて帰ってきました。
辰乃さんならご存知と思いましたがコメントしてしまいました。
古い日本人形は素敵なものが多いですね…
  1. 2014/11/15(土) 13:56:41 |
  2. URL |
  3. 大江 #-
  4. [ 編集 ]

Re: 吉徳で弟陽光の道成寺を…

大江さん、初めまして。
コメントありがとうございます♪

わたしも、吉徳コレクションは社屋が新装オープンしてすぐに見に行ってきました。
弟、陽光氏の「道成寺」。生き人形の技がしっかりと受け継がれていますよね。
この「道成寺」が作られた頃、郷陽は人形部門では初の国の重要無形文化財に指定されています。

郷陽の「装い」や「児と女房」はともに戦前の作品です。
郷陽が、戦後はデフォルメされた作風に転じて創作していくようになったことを考えると、
家業の生き人形は、弟に委ねたと推測されるのではないでしょうか。
それにしても、郷陽、陽光の作品は見事ですよね。

人形の家所蔵品は、この「名品展」でしか見ることができないものもあります。
興味がございましたら是非。
  1. 2014/11/15(土) 23:39:25 |
  2. URL |
  3. 髪結ひ辰乃 #zp.b0tIQ
  4. [ 編集 ]

こんにちは。
すごい世界ですね。
ただ似せるということじゃない、そのものの世界。
いやあ、言葉になりませんね。
  1. 2014/11/16(日) 12:10:56 |
  2. URL |
  3. マダム猫柳 #EHyT.yes
  4. [ 編集 ]

マダム猫柳さんへ♪

コメントありがとう♪
すごい世界です。
戦前の日本には、こんなすごい作品がいっぱいあったのです。
忘れ去られ、失われてしまったら、あまりにも惜しいです。

「昔の人はすごかった」じゃなく、同じ日本人なはず。
今また、こういうスゴイのを作る人が人形界に現れて欲しいと願ってます。
  1. 2014/11/16(日) 21:53:13 |
  2. URL |
  3. 髪結ひ辰乃 #zp.b0tIQ
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

髪結ひ辰乃

Author:髪結ひ辰乃
創作人形作家。毛植え技法研究家。
毛植えによる自然な生え際が特徴のお人形です。石塑粘土による造形、着物の仕立て、日本刺繍、結髪などの制作過程も。衣裳から小物小道具までも可能な限り自作してます。
ブログには、日々の制作過程を中心に綴ってます。
ホームページもあります~♪
ツイッターも見てね(*´▽`*)/

おしらせ

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
『辰乃の人形教室』
『人形作家の為の毛植え講習』
※現在募集はありません。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
【2017年の出品予定】
●神奈川地区センターまつり
 2017年10月21日(土)
    .10月22日(日)
●ドールワールドリミテッド
 2017年12月3日(日)
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

【2016年の出品】
●帝都創作人形會定例展示会
「第四回帝展」
●神奈川地区センターまつり
●第3回チームコヤーラ創作人形公募展
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
【2015年の出品】
●チーム・コヤーラ主催「創作人形展 それからの人形達展」
●神奈川地区センターまつり
●帝都創作人形會定例展示会
 第三回『帝展』
●ドールアート展inうつくしま『第7回全国創作人形コンクール』
●雛のまち岩槻『創作人形公募展』

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
【掲載】
人形情報誌 P.D.N の14号に、紹介記事が掲載されました。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

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