髪結ひ辰乃の創作人形

毛植え技法による生え際の美しい人形

水面下

随分とご無沙汰しておりまして。
大丈夫!生きてます(笑)

お陰様で新年より、毛植え講習をスタートする予定です。
このところ、その準備に追われています。

技法というものは試行錯誤の末に洗練され、
磨かれた技として成立していくものと思っています。
私が再現しようと試みている毛植えの技法も、
細かなコツなどを手探りで見つけてきました。
それらがようやくカタチになり、伝承していけるものと確信しました。
しかし、これで最上というものではなく、
これからも工夫は怠りなく、試行錯誤は続いていくでしょう。

人様に何かを教えるためには、手順が整っていなければ上手く伝わりません。
例えれば、お料理のレシピのように。材料や手順だけでなく、
注意すべき個所やコツなどが多く書かれているほうが失敗も少ないですよね。
そこで、
手際よく作業が出来き、覚えやすいように工程を細かくステップに分けて工程表を作ってみました。
詳しい内容はここでは公開できませんが(笑) 
得手不得手の個人差などを考慮しても、練習を重ねる必要性のある重点箇所が明確になりました。

練習はだいじです。
存分に練習していただくために、練習用のヘッドを作っています。
人形の顔のサイズとしては小さいほうかもしれませんが、
小さいもので練習すると大きいものを作るときに楽に感じると思います。
頑張って練習してほしいです。
練習用ヘッド
以前とっておいた型から抜いたもので、上手く抜けなかった箇所を補修してます。


このヘッドのもととなったのは、このブログでもおなじみの、みくすちゃんです♪
みくすちゃん
みくすちゃんはプロトタイプなので、毛植えは施していません。
実はカツラです。
一般的に作られている人形のウィッグとは、これまた作り方が違います。
なので「カツラ」と呼んでいます。


話がそれましたが、
毛植え講習の募集を始めて一か月足らずで、
数件のお問い合わせをいただきました。ありがとうございます♪
第一期生となる今回の受講希望の方は、日本髪も結ってみたいとのことで、
髪結ひを名乗る私としても、とても喜ばしいスタートになるでしょう。
胸が高鳴ります。
一生懸命に努めさせていただきます。

※最新情報は、カテゴリー「おしらせ」をご覧ください。
http://dolltatsuno.blog.fc2.com/blog-category-11.html




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  1. 2014/11/29(土) 07:15:00|
  2. 辰乃の人形教室
  3. | コメント:6

私、恋をしています

…。
なんてね、リアルな恋話じゃないです(笑)

私が恋して止まないのは人形。
いや正確には生き人形に。
「活き人形」とも言います。

さらに厳密にいえば、
まるで生きているかの様な、
その出来栄えに、
その技に。

そして、
その生き人形の制作者であった父から技を受け継いだ、
平田郷陽の創作人形に。


まるで本物みたい、生きてるみたい、とかすぐ言ってしまいますが、
それは「細密に写した」ということではないようです。

もしも、仮に、モデルを型にとって複製しただけならば、どこか違和感を感じるでしょ。
昔の何処ぞの蝋人形のように(笑)



でも、郷陽の人形には心が宿っているようです。

横浜人形の家
*2011/11撮影



例えば、
子供の写真を何枚も何百枚も撮ったとしても、
唯一の一枚を選べないのは、
あんな表情こんな仕草、
と日々刻々と変化してゆくことのすべてが「その子」だからでしょうか。


例えば、
すぐれた肖像画や似顔絵は、
印象的な部分とかを、いいとこどりして纏め上げているから、
似てる、あの子だ、まるで生きてるようだと感じるのでしょうか。


似てるとか、生きてるようだっていうのはどういうことなんだろう。



造形的に上手く出来たと思っても、何かが違うような、何かが足りないような、
そんな不安が襲い掛かってくることがたまにある。
別に、生き人形を目指しているわけではないのですけどね。



物凄くデフォルメされた人形にも、息遣いを感じる。

心宿る人形に心惹かれる。



年に一回、会いにゆく。
私が恋して止まない人形たちに。

横浜人形の家
*2011/11撮影



今年も開催されています。12月14日(日)まで。

横浜人形の家「名品展」
〜人間国宝 平田郷陽作品他優品を展示 〜
2014年11月8日(土)〜12月14日(日)

横浜人形の家所蔵作品を中心に一堂に展示する名品展です。
詳しくは、横浜人形の家のHPで
http://www.doll-museum.jp/?p=1345







*許可を得て撮影しています。



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  1. 2014/11/15(土) 02:50:00|
  2. 未分類
  3. | コメント:4

お着物の解きと、シワ取り&スジ消し

 辰乃のお人形の着物は、そのほとんどが人間用の着物(古着)を人形用に仕立て直しています。

年に数回、着物の骨董市に出かけています。
着物は、素材や織・染・色柄が多種にわたります。
イメージに合った着物を探し当てるのは、そう簡単ではないのですよね。
予算なども考えなければ…ですし(笑)
出会いを求めて足しげく通ってます。
出会いというか、もう一期一会なので、コレ!と思ったお品物は手に入れておきます。
そんなお着物が衣装ケースに溜まってきたので、お手入れをしました。



古着物は仕立ての状態で売られているものを入手してますが、
縫い目の中にホコリなどが溜まっている場合があります。
そのままにしておくと生地が傷みやすくなりそうなので、「お着物解き」をします。
仕立てをほどいて一枚の布に戻してあげるのです。



ほどくときは、仕立ての手順を遡るようにほどいていくと楽に早くできます。
当り前のことかもですがね^^;
初めてお着物解きをしたときは闇雲にやっていて随分と時間がかかった覚えがありますが、
今では、お着物解きは楽しみの一つでもあります♪
上手い仕立てをほどくのは仕立ての勉強にもなるのだよねぇ。
(四つ留めの力加減とか、袖の丸み仕上げの糸運びとか…いろいろ。
その話は、また今度w)

古い物は生地が弱っているものもあるので、気を付けながら丁寧にほどきます。


ほどいてみると、それまでさほど気にはならなかったシミなどが良く解るようになります。
古布
こういう傷んだ部分は使わないようにしています。

すべての縫いを解いたら、水洗い出来る素材はサッと洗っておきます。
洗いが出来ないものはホコリなどを払っておきます。




【シワ取り&スジ消し】

古布のシワ取り&スジ消し
シワや、縫い目についたスジなどをアイロンで消します。
織物の絹製品は中温でアイロンがけです。

!スチームも霧吹きも使用禁止です!(/・ω・)/
でも、着物は縫い目折り目にきっちりとアイロンが当てられているので
中温・スチーム無し・霧吹き無しで全てを消すのは無理なのです。
水洗い出来るものはそれで殆ど消えますが、洗えないものは…、
ででで~、どうやってやるのか~


1. まず、薄絹の当て布を用意します。
薄絹は、胴裏などに使われていたりします。
解いた布で手に入ることもありますので、捨てずに取っておいて、きれいに水洗いしておきます。


2. 薄絹に霧吹きで水をかけます。
私は二つ折りにしたバスタオルの上に広げて霧吹きでかけています。
びしょびしょにならないようにササッとかけます。
余分な水滴はバスタオルに吸い取ってもらいましょう。
さらし布などは水分をたくさん含んでしまいシミになる恐れがありますのでお避け下さい。


3. 湿らせた薄絹を、気になるシワ部分の上に乗せます。
古布のシワ取り&スジ消し
この時、薄絹を乗せただけで着物地に水分が移るような場合は、水を含ませすぎです。


4. そのままでは滑りが悪いので、薄絹の上に和紙を乗せます。
中温のアイロンを当てます。
(画像では和紙は外しています)
古布のシワ取り&スジ消し


5. 大きなシワは取れましたが、縫い目のスジが取れていません。
古布のシワ取り&スジ消し


6. スジを消す時は、汚れていない新しい面相筆を用意します。
水洗いして、糊気を落としておきます。
筆先に少しだけ水を含ませて、スジを軽くなぞるように少し水をつけます。
画像は水を付け過ぎた悪い例です。( *´艸`)
古布のシワ取り&スジ消し
布表でスジの山になっているところにだけに付けると良いようです。
水洗い出来ないような刺繍や金彩などがある部分は避けてください。


7. 和紙を当ててアイロンをかけます。


スジがきれいに消えました!
古布のシワ取り&スジ消し



必ず布の目立たない部分で試してから行ってください。自己責任でお願いします。


お手入れの終わりました古布は、紙筒などにくるくる巻いておくと再びシワができにくくなっていいです。
一反の反物に戻ったようで、眺めては くふふ♪ と至福を感じるの。
(*´▽`*)~


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  1. 2014/11/05(水) 18:11:00|
  2.  衣裳
  3. | コメント:0

プロフィール

髪結ひ辰乃

Author:髪結ひ辰乃
創作人形作家。毛植え技法研究家。
毛植えによる自然な生え際が特徴のお人形です。石塑粘土による造形、着物の仕立て、日本刺繍、結髪などの制作過程も。衣裳から小物小道具までも可能な限り自作してます。
ブログには、日々の制作過程を中心に綴ってます。
ホームページもあります~♪
ツイッターも見てね(*´▽`*)/

おしらせ

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
『辰乃の人形教室』
『人形作家の為の毛植え講習』
※現在募集はありません。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
【2017年の出品予定】
●神奈川地区センターまつり
 2017年10月21日(土)
    .10月22日(日)
●ドールワールドリミテッド
 2017年12月3日(日)
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

【2016年の出品】
●帝都創作人形會定例展示会
「第四回帝展」
●神奈川地区センターまつり
●第3回チームコヤーラ創作人形公募展
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
【2015年の出品】
●チーム・コヤーラ主催「創作人形展 それからの人形達展」
●神奈川地区センターまつり
●帝都創作人形會定例展示会
 第三回『帝展』
●ドールアート展inうつくしま『第7回全国創作人形コンクール』
●雛のまち岩槻『創作人形公募展』

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
【掲載】
人形情報誌 P.D.N の14号に、紹介記事が掲載されました。

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